会社を設立するにあたっては、会社設立登記申請の準備をはじめとし、さまざまな書類の準備と手続きが必要です。
この記事では、会社設立までの流れについて解説します。

会社設立とは

会社設立とは、法務局に登記申請を行い、法人を設立することをいいます。
会社を設立するには、組織の基本事項や運営ルールをきちんと定め、資本金の準備や法務局で法人設立登記を申請するなどさまざまな手続きが必要です。

会社設立の流れ

会社設立をスムーズに進めるため、一般的な流れについて順を追って確認していきます。

①会社の基本情報を決める

まずはどのような会社を設立するのか、基本情報を決めていきます。
具体的には事業の目的や商号、資本金の額、出資者（発起人）、事業年度、代表取締役、取締役、設立時に発行する株式の枚数や発行可能株式の総数などです。

②会社実印を作成する

会社の印鑑届は任意になりましたが、金融機関などでは引き続き印鑑証明書の提出を求められることがあるため、実印の作成が必要です。

③定款（ていかん）の認証を受ける（株式会社の場合）

会社の基本情報をもとに「定款」を作成します。
定款と実質的支配者になるべき方の申告書を用意し、公証人に認証を受けます。
定款は公証人に認証を受けなければ効力がありません。

④資本金を払い込む

発起人代表の銀行口座を用意し、その口座に資本金を払い込みします。

⑤法務局へ登記申請する

法務局へ登記申請するための登記申請書類を作成し、申請します。
申請は、管轄の法務局窓口や郵便、オンラインのいずれかで行います。
申請の際には、登記申請書と印鑑証明書や定款などの添付書類の提出が必要です。
特に問題がなければ、1週間程度で手続きが完了します。

⑥事業開始前に必要な手続きをする

会社設立後、事業開始前に法務局や税務署、都道府県事務所などでさまざまな手続きが必要です。

まとめ

会社設立は、事業の目的や商号、資本金といった基本事項を決めることから始まり、定款の作成や資本金の払い込み、登記申請などのステップを経て進めます。
登記が完了した後も、税務署や関係機関へのさまざまな手続きが必要で、手間や時間が相当かかることが予想されます。
こうした手続きは複雑で、ミスがあると会社の設立が遅れる場合もあるため、司法書士へ相談することがおすすめです。